・今、妊娠したい。(妊活中)
・今すぐではないけれど、先々は妊娠するつもり。(将来妊娠予定あり)
⇒卵巣の状態・卵子の数は?
(卵巣・卵子についての不安・妊娠力確認)
妊娠予定外来は、いつかは妊娠したいけれど、自分が妊娠できる身体なのか知りたい、卵巣の状態、卵子の数を知りたい、などの方(妊娠の予定のある方)のための外来です。
・今、妊娠したい。(妊活中)
・今すぐではないけれど、先々は妊娠するつもり。(将来妊娠予定あり)
⇒卵巣の状態・卵子の数は?
(卵巣・卵子についての不安・妊娠力確認)
※ただいま準備中です。
残された卵子の数を調べるのが卵巣年齢検査(AMH検査)です。AMHは「アンチミューラリアンホルモン」の略です。アンチミュラーリアンホルモンは、「抗ミュラー管ホルモン」とも呼ばれ、発育過程にある卵胞から分泌されるホルモンです。AMHは、「原子卵胞」から育つ「前胞状卵胞」で作られているため、AMHの値と、原子卵胞の数は、“比例する”と考えられています。
この“AMH数値”を“血液検査”で測定し、卵巣年齢を推定します。「卵子の数」という観点から、「妊娠力」がどれだけあるかを“予測”することができます。AMHの値が高いほど「卵子の数が多い」=「卵巣年齢が若い」とされますが、いくら卵子の数が多くても、卵子の質が悪ければ、妊娠率は低下します。AMHの値が低くても、卵子の質が悪くなければ妊娠しやすいともいえます。つまり、AMH検査は不妊治療がいつまでできるかの目安や、残っている卵子をどう有効活用するかの判断に役立つ検査なのです。
あくまでも「予測」であり、実際の卵子の数をはかっているわけではないため、AMHの値がゼロでも妊娠可能性はゼロではないのです。また、他のホルモン検査だと「排卵後7日目に採血」など月経周期と関係することがありますが、AMHは月経周期に限らず測定できます。
しかし、AMHの数値は改善できるのかというと、残念ながら、卵子の数を増やすことはできないので、AMHの数値を改善することはできません。ただし、卵子の老化を防ぐ(=質を下げない)ことで、妊娠する確率を維持することはできます。
保険適用外のため、5,000円~10,000円程度です。 ※不妊治療の一環でしか検査を受けつけていない病院もあります。
・禁煙する
・規則正しい生活を送る
・ストレスをためない
・体を冷やさない
・過激なダイエットをしない
・バランスのよい食事をとる
閉経は一般的には50歳前後で迎えるといわれています。しかし、最近では、20~30代で閉経を迎える女性が増えています。
卵巣年齢が実年齢以上に衰え、卵巣機能が完全に停止している状態を「閉経」といいます。個人差はありますが、多くの場合、平均的には50歳、45~56歳くらいで閉経するといわれています。通常、だんだんと月経の間隔が長くなり、やがて終了します。閉経の医学的な定義は、「1年間以上月経がないこと」ですが、閉経がいつ訪れるかを事前に知る方法は現在のところありません。
日本産科婦人科学会では“閉経が43歳未満までに起こること”を「早発閉経」と定義しています。早発閉経の起こる割合は、20代の女性で1,000人に1人、30代の女性になると、100人に1人です。早発閉経の症状としては、だんだんと月経の回数が減り、やがて来なくなります。閉経を迎えると女性ホルモンの分泌がなくなるので、気分の浮き沈みが激しくなったり、鬱っぽくなったり、ほてりやのぼせが出たり、疲れやすくなったりなど、更年期障害のような症状がみられるようになります。中には、動悸や耳なりの症状が出るという方もいます。また、早発閉経が起きると、実年齢は若くても身体の中は10歳ほど老いているということになるので、骨粗しょう症や脳梗塞、脳動脈瘤などを発症する可能性が高くなるともいわれています。
※早期閉経に対して、月経が来ないことを「無月経」といいます。卵巣機能は休止しているだけでこれから回復することがあるという状態です。無月経は原因がいくつかあり、その原因を取り除くことで月経を起こすことができます。一方、「早発閉経」は卵巣機能が完全に停止してしまっているので、下垂体を刺激しても月経が来ることはなく、治療を行わないと卵巣機能の回復は見込めません。
早発閉経の原因が特定できるのは10%ほどで、残りの90%は原因不明といわれています。
・遺伝性疾患(染色体異常など)
・自己免疫性疾患(甲状腺機能低下症など)
・医療行為が原因で生じた疾患(卵巣の手術や化学療法、放射線療法の影響など)
・もともと月経不順が当たり前だった方 早発閉経は、月経がはじまった頃から周期が安定せず、月経不順が当たり前だった方に起こりやすいといえます。もともと月経不順で、高校を卒業する頃には年に2~3回、20代後半で月経が年に1度も来なくなってしまうというのが典型的な早発閉経の症状です。この場合は、先天的に卵巣の力が弱いといえます。
・過去に卵巣の手術をしている方 片方の卵巣を摘出している方や、卵巣の手術を経験している方は、早発閉経が起きやすくなります。例えば、チョコレート嚢胞などの手術は、早発閉経を引き起こす可能性があります。また、卵巣手術を行っていない場合でも、抗がん剤治療や、放射線治療などの経歴があると、早発閉経を起こす原因になります。
・喫煙や過剰なダイエット、菜食主義 喫煙やダイエットによる栄養バランスの崩れ、野菜しか食べない菜食主義も早期閉経の原因になる場合があります。
不妊で受診の患者様は、初診用の予診カードと不妊外来用のカウンセリングシートの両方が必要となります。