2020.12.08 2019年6月掲載オントナ記事 将来の妊娠・出産のために、20代から備えるべきこととは?不妊の予防と妊娠力の維持のために
以前に掲載された記事をアップしていきます!参考にしていただけるとうれしいです。
~将来の妊娠・出産のために、20代から備えるべきこととは?
不妊の予防と妊娠力の維持のために~
今は未婚で仕事も忙しいけれど、「将来は子供がほしい」と考えている人も多いでしょう。そのためには、今から正しい知識をもって、妊娠力を高める体つくりをしておくことが大切です。
女性の平均初産年齢は、平成28年度で、30.7歳と、晩産化が進んでいます。でも、最も妊娠しやすいのは20代。晩産化により不妊症が増えています。妊娠出産には、タイムリミットがあり、加齢とともに、卵子の数の減少と質の老化が進み、妊娠しにくくなります。現在、自分がもっている卵子の数を調べる検査が、抗ミューラー管ホルモン(AMH)検査です。簡単に血液検査でわかるので、調べてみませんか。
妊娠力を下げてしまう特に気を付けたい病気がいくつかあります。
まず、子宮内膜症です。近年、ライフスタイルの変化や環境ホルモンの影響で、子宮内膜症になる女性が増えています。不妊の原因となる恐ろしい病気なので、早期発見、早期治療が重要です。
次に、クラミジア感染症です。自覚症状が少なく、感染していても気づかなく、知らないうちに卵管がダメージを受け、不妊症や子宮外妊娠になります。
また、子宮頸がんは発見が遅れると子宮摘出が必要です。性交渉によって感染するヒトパピローマウィルスが原因です。近年、若い女性にも多くみられるので子宮頸がん検診を受けて早期発見することが重要です。
このような病気による不妊を避けるために、独身であっても、20代から、気を付けてほしいことは。
① 月経異常や婦人科の病気を放置しないこと
月経不順や、無月経、生理痛や過多月経などの月経異常や、おりものの異常があったら、婦人科医に相談しましょう。不妊症につながる病気を早めにみつけることが大切です。
② 婦人科検診(子宮がん検診と、超音波検査)を何も症状がなくても1年に1回は受けましょう。定期的に超音波検査を行うと子宮内膜症や子宮筋腫、卵巣腫瘍などの病気の早期発見ができます。
③ 基礎体温をつけてみましょう。
④ 禁煙をしましょう(タバコは卵巣を5~10歳老化させ、不妊や流産のリスクを高めます。)
⑤ 運動や入浴、ストレッチで血流を良くするとホルモンバランスもよくなります。
⑥ バランスの良い食生活をすることと、不足しがちな栄養素(葉酸、ビタミンD、乳酸菌、食物せんい、抗酸化物質など)をサプリメントで補充しましょう。
⑦ 適正体重の維持が老化予防に重要です。(太りすぎ、やせすぎをさけましょう)
⑧ ストレス発散(極度のストレスは卵巣を老化させます。)
⑨ 妊娠前に風疹抗体検査をして、抗体価が低ければ、ワクチンを受けましょう。妊娠したらワクチンは受けれません。
定期的な健診と生活習慣の改善で、健康な子宮と卵巣をキープし、妊娠力を高めるようにしましょう。